178 雨の日は雨を聞く
梅雨ですね。
日本人は、雨の恵みを受け、雨に悩みながら暮らしてきました。
なので、日本語には雨の呼び名がたくさんあります。
梅雨もそう。
春雨、五月雨、小ぬか雨、夕立、秋雨、冷雨、霧雨、時雨、氷雨、小雨・・・
文字や言葉に出すと、雨の表情や降り方が目に浮かんできますね。
日本語って豊かだなぁと思います。
外国でも雨の呼び名はたくさんあるのでしょうか?
先日、山頭火の俳句の中に素敵な一句を見つけました。
ちょうど、雨が激しく降っていて、休日なのに嫌だなぁと思っていたときでした。
「山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし ゆふべもよろし
すなほに咲いて白い花なり」
雨で一喜一憂している自分がつまらない人間のようで。
目の前のことにあくせくせずに、あるがままを受け入れて、雨音を聞くぐらいの余裕を持たなければなぁと。
今を大切に、季節が移ろいでも、素直な気持ちで感謝して生きていくこと。
そんな気持ちにさせてくれました。
この句をきっかけに、ちょっと山頭火にハマってます。
もちろん、ラーメン山頭火ではありませんよ。念のために。
2018/06/29 5:22 PM