183 心の眼でみる

とうとう師走になりましたね。
今年は暖冬とのことですが、冬将軍のご機嫌はどうなのでしょうか。

先日、無料チケットを貰ったので、美術館に行きました。
芸術作品を見るときに、すぐに題名と解説を読みませんか。
私はじっくり作品を鑑賞することなく、自分の感性より解説を優先する癖がついています。
そして、次の作品もパッと見てから、題名と解説を読んで、「なるほどね~」と評価して、また次の作品も同じように見ていく。
それで分かったつもりになっているのです。

でも・・・
芸術家という人間は、自分が伝えたいことを感覚的に表現しようとする。
真実、美、愛、空間、喜びや悲しみ・・・etc
芸術家は言葉では表現できないことを表現しようとするのだから、言葉で説明することには無理があるし、十分に伝えることはできないですよね。
それを解説を読んで、「なるほどね~」と分かったつもりになっている。
半端な知識があるということは、逆に、物事を素直に見ることが出来なくなるのではと感じます。
分かった気になってしまうと、心の眼は閉ざされてしまうのではないでしょうか。
シャッターガラガラ、閉店って感じで。
これは芸術作品に限らず、仕事やプライベート、人間関係においても同じなんだろうなぁ。
年齢とともに眼は衰えていくけど、心の眼は老化しないようにしたいものですね。

社内にある題名も解説もない作品。感じるままにどうぞ。


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